声が出なくなって思い出したことがありました。
ブラックジャックにある声帯ポリープについての話。

朝戸レイは美声が自慢の学園アイドル。
放送部で全生徒に誉れを誇る毎日だったが、
ある日自分の声がしゃがれたことに気付く。
ついには無理をしてガマガエルのような声になってしまう。

ブラック・ジャックに懇願するも、
完治は難しいと断言される。
しかし、あともう一年一切声を出さずにいたら、
人口音声機をのどに装着することを約束する。
それから学校でも、店でも、暴漢に襲われても一切声を出さない生活を続けた。

一年後先生に約束を果たしてもらおうとする朝戸だが、
実は最初から人口音声機など無かったのだ。

では何故ブラック・ジャックは嘘をついたのか・・・。
　　　　　　　　　単行本12巻「悲鳴」より



う～ん。感動といえば感動だけど、なんかめんどくさい。
医者って本当に面倒くさいなぁ。

クレヨンしんちゃんの作者、
臼井儀人さんがお亡くなりになられました。
ご冥福をお祈りします。

1992年からアニメ放送が始まった「クレヨンしんちゃん」
ちょうど私たちの世代が生まれた年と同時でした。

昔のしんちゃんは、母を呼び捨てしたり、下着を脱いだり、
そしてみさえ自身もしんちゃんをゲンコツで殴っていたりと
そのひとつひとつにPTAの猛反対があったことも有名です。

私の成長とともに、しんちゃんはもう母を呼び捨てしたり、
下着を脱いだりすることがなくなりました。

しかし、その裏で作者がPTAの反対に対抗していたことは
あまり知られていません。

誰かを批判するのは簡単だけど、
誰かを感動させるのはとても難しい。

「子供に見せたくない番組」に長年連続でクランクインしている
クレヨンしんちゃんが今なお続いているのは、
今考えるととてもすごいことだと思います。

命は消えても、作品は残るもの。
臼井先生ありがとうございました。