さて、この自己満足なシリーズもこれで最後な訳ですが、
最後は「失笑」

みなさま、たぶん
誰かが発したギャグがあまりにもつまらなくて場がシラケてしまい、
それで逆にその悲惨さに吹いてしまうことを“失笑”とお思いでしょう。

否、違うのです。
むしろま反対でございます。

あまりにもギャグや素行が面白くて、
普段笑ってはいけない場所で制止出来ずに笑ってしまう、
というのが“失笑”が持つ本来意味なのです。

つまり会議中のハプニングでこらえたけれども笑ってしまう、
これが失笑です。


＊

ところが、失笑とは
前者にあげた場合（あやまった使い方）の方が使いやすいのです。

例えば、自分のギャグやジョークが滑って、
周りがなんとも言えない空気になったとき、
「あ……失笑」と言うと、
なんとかなった気しない（疑問系）？

「雄弁は銀 沈黙は金」
という言葉がある。

え？黙った方がいいの？
と普通は考えるけど、
実はこの言葉が出来た当時は金の価値が銀より低く、
“雄弁の方が効果的”となる。

と、思いきや、
まことしやかに語られるこのエピソードは実はデマであり、
詰まるところ、
文字通り“雄弁は駄目。沈黙の方がいい”
となるのである。

＊

ただ、諺とは
「好きなものこそ上手になれ」という言葉があれば
「下手の横好き」という言葉があるなど、
ま、結構いいかげんなんですよ。

なので、公的、法的な場面では諺は禁忌するもの、
と政経で教えられました。

確かに、諺を多用する人はビジネスで成功していない人が多い気がします。

“etc”って
「その他もろもろ」
という意味ではなく、厳密にいうと
「その他もろもろの“人”」
という意味限定らしいです。

ま、そんなこと言われても
便利だからこれからも日常会話では対象が人以外でも使うわけだけども…。