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ともちーの思うこと
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田中慎也さん、
芥川賞受賞おめでとうございます。


「ここまで、落とされたなら
受賞しても断るのが礼儀だけど
僕は礼儀を知らないので、受けとった」


奇を狙ったようで
中身に一本筋の通った、
照れ隠しのような、実に面白い一言です。



石原都知事の批判コメントは
それこそ、熟年と地位の余裕すらあるストレートな喧嘩文句でしたが、
それを逆手にとって食ってかかる返答は既知に富んだものでした。

しかし、この二人の攻防にて
一番食われたのは、
田中さん以外の、二人の受賞者でしょう。

「しまった。
受賞してからも勝負だった」

と田中さんへのフラッシュがまたたく会見席で思ったはず。

文章が上手い人は、たいてい自己主張が強いもんですから。




P.S.

いまだ芥川賞作品に触れたことのない私の独断ではありますが、
芥川賞は候補作品においと、
世界観のセンスや粗筋のひらめきよりも
文章の正確さや丁寧さを重視するのだと
思っております。


でも、けっきょく大衆なんて読みやすさと面白さだよね。
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読みにくい文はだれにでも書ける。
それをいかに容易く読める文にするかは読み手の実力じゃないかしら。


と書いたけど、
それで思い出した文豪さんがいらっしゃいます。

「オカマだけどOLやってます」
の著者、能町みね子さん。
blog発のこの本は
イラストもついてて面白い。

テーマがテーマなだけに
面白く、砕けて非常に読みやすい。


初代blogをやられてたころからファンだったけど、
女史は無事、性別適合手術をされたので
blogを辞められました。

そして、新しいblogに移るとき、
こう宣言されてました。

「次のblogはもうオカマネタも書かないし、
一般ウケのいい文体でも無くなります。
正直つまらないですけど、そっちの方が素に近いかな」



でも、私は
『あの能町さんだもの!
次のblogが面白くない訳ないよ』
と期待して、新しいblogを読んだのですが、
ビックリするぐらいつまらない!
しかも、読みにくい。


『こんなにつまらないなんて…
「オカマだけどOL」と同じ人とは思えない』

と愕然としたのと同時に、
素の文がこうも読みにくい能町女史が
「オカマだけどOL」のようなあれだけ面白い文を書ける器用さにも驚きました。

読みやすい文
ってそれを読んでいる時には気づきにくいのですよね。

改行のタイミング
話のテンポ
的確な語彙

よくよく読んで気づくけど、
みね子さんは一般ウケがいい文を書くのが上手だと思います。




能町女史、噂によると東大出身だそうです。

けれど、男の服装が嫌だから大学(本人は名前を明かしてない)を辞めようとした、
という事実にも驚きました。
今日、古典の授業で
先生が今年のセンターについて
こう述べられていました。

「ふわぁ。今年は鷲田清一が来たね。
あの人は学校側としては非常に出題しやすいんだよ」


鷲田……何処かで聞いたことがある。

『あ!あの「身体はだれのものか?」という支離滅裂な散文を書いた
三文文士か!!』

テキストに載った彼の文を初めてみたとき、ビックリした。
一言で言えば言葉の受け売りが固く、難しい。

しかし、もちろん丁寧に解読、翻訳、
そして文の流れを把握しようとしましたよ。

ところがね、どう読んでも主題が明らかに提示されてないほか、
具体例もなく、どちらともとれるような表現を多様してる。

要するに、読みにくいし、一貫性がない。
また、読んだところでこの評論が放つメッセージの価値は低いのも大問題です。


読みにくい文はだれにでも書ける。
それをいかに容易く読める文にするかは読み手の実力じゃないかしら。
家庭教師の先生も言ってた。

もちろん、文法や語彙はとても大切ですよ。
しかし、この国はもっと、それ以上に読みやすく、魅せる文が必要だと思います。
ここは自由世界(資本主義)ゆえに。

これは私の勘ですが、
鷲田はすこぶる大衆のウケが悪いように存じます。

それなのに
国立大学が率先してばか鷲田
(あ、言っちゃった(*´艸`))
なんかを起用してよいのでしょうか?



私は最近、教科書やテキストから気に入った表現を抜き出すのに躍起しています。
この表現力模倣もすべては
自身の表現力をつけるためです。

「猿ヶ島」「アンジェリーナ」「伊豆の踊り子」

やはり、教科書に載るに文には
堂々と的確で美しい表現がまるで鉱物のように
散りばめられており、非常に圧巻です。

見るだけじゃだめ。
書いて初めてリズムの良さにも気づく。
ある意味その文字たちは、文豪の脳細胞が花となり、蝶となり、
世に出回ったのではないかとおぼしきほどの完成度の高い表現力をほこります。


‘それは「科学」の勝利を証し立てている近代の神話なのである’
松浦寿輝先生「虚空への上昇」より

実はこの文、エッフェル塔の話なんですね。
そんな狭い話題でここまで書けるなんて、
その方の文才を感じます。


対して、自称哲学者(笑)の鷲田のおっさんはどうでしょう。
「ここで、重要なことは、複数の身体の共存や、交感の関係からその(交通)という契機をあらかじめ解除したうえで、各主体のそろぞれに各身体の排他的な所有権…」
ばか鷲田清一「身体はだれのものか?」より

なんと、ぐだぐだで無駄の多いことでしょう!
身体の所有権という広大なフィールドでこうも駄文が書けるなんて…。
驚嘆を禁じえません。



私は何の価値もない鷲田の文やそれを起用するセンターには
強い憤りを感じます。


だから(というか以前から)、
テキストにある写真━鷲田のおっさんのハゲ頭に
波平ヘアーを書いてやりました。

ぷぷぷ。
お似合いよ。そのゾウリムシみたいな髪の毛。


全国のセンターを受けた学徒たちよ、
わらぁのカタキはとったけぇの。

15でオカマ オカマで女優-110117_231839.jpg
ベティーさんという大坂はミナミにお店を持つニューハーフさんと、
サザンの桑田佳祐さんがラジオで対談したときの話です。

桑田「ベティーちゃんはどことどこの国のハーフなの?」
ベティー「女と男のハーフよ」
桑田「じゃ、ニューハーフね」

これが俗に言われるニューハーフという言葉が初めて世に出た瞬間です。

*

しかし、当の桑田さんは
「ニューハーフ」という言葉を作ったことを否定しています。

そう、俗に言われてる「ニューハーフという言葉は桑田佳祐が作った」
という説はどうもデマらしいのです。

現にその音源が出回っているわけでもなく・・・。
その語源はいまなお不明です。


おそらく、その言葉は
飲み屋のお姉さま方がけたましい声でお客に受け答えして、
いつしか自然と形をなした言葉なのでしょう。
彼女がこんなにも魅力的であるためには
両腕を失っていなければならなかった
清岡卓行「ミロのヴィーナス」
より


現在、この説明文を国語の授業で扱っている。
作者はミロのヴィーナスを永遠と、何故こうも自分を魅せるのかと問い詰めている。

先生は授業中に
「皆さんの中でも何人か気づいたかもしれませんが、
作者はミロのビーナスが大好きなんです。
好きで好きで好きでたまらないんです」

と述べていた。

そのことは、この文章を読んだ誰もが気付くだろう。
ギリシア神話におけるアプロディーテーの像を
作者はまるで偶像崇拝のように徹底的に賛美しているのだ。

先生が語りで私は作者がミロのヴィーナスが好きなことをあらためて認識した。
その時に、ふと思い当たる節があったので、章をはらんだページをまさぐってみた。

うん、やっぱり。
書いてないのだ。

「ミロのヴィーナス(著・清岡卓行)」
には一切、
「好き」という言葉が見当たらない。

作者はミロのビーナスが大好きな筈なのに、直接「好き」とは表現していない。
「好き」を「好き」と書かず、違う言葉で表現するのが文豪の腕の見せ所なのだろう。

しかし、文豪ならまだしも、人の恋とは時にベタな台詞も必要になる。
表現を披露する前に客が逃げては意味が無い。





男とは、女という天使や女神に惚れたとき、
必死で自分を高めようとしたり、
相手を神話の如く賛美したりする。

しかし実は、天使や女神が欲しいのは賛美などではなくて、
男だけが持つ、ただ一つの言葉なのである。


そして、天使や女神とは持っているハープの糸に球を通しそろばんにし、
いつ男が言葉を口にするか、
そしてどうすればその言葉をくれるか、
いつも計算しているものなのだ。
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ともちー
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非公開
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誕生日・・・1992年春
血液型・・・A型
住み・・・西日本

※安斉トモ子という名前はほかのブログで使っている名前で
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