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ともちーの思うこと
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前回の深いい古畑さんの台詞
「自分が人に嫌われてんじゃないかって心配している皆さん、安心してください。
そういう場合は大抵本当に嫌われています。
問題なのは自分が人に嫌われているのが分かってない人の方で」


このセリフはようするに
「いい大人が、自分が嫌われていることを気づかないのは問題だ」
と古畑さんは言います。


*

自分を嫌っている人と話しているうちに
『あれ・・・このひと私のことあんまり好きじゃないね』
と気づくことはけっこうあると思います。

だいたい嫌いな人を前にして人間が抱く感情(無関心や拒絶)は
その人との会話や行動の端々にどことなくうかがえるもの。

たぶん、自分が嫌われていることに気づかない人は全く気付かないだろうけど、
分かる人が感つきはじめたときは、相手は本当に嫌っている。

その通りだと思います。


ということはどうでしょう。
この理論は「あれ・・・このひと私のこと好きだね」
といった状況にもあてはまるのではないでしょうか?

みなさんも思い当たる節ありませんか?


一昔前の少女マンガみたいにあきらかに成立フラグが立っているのに
どんくさい設定の主人公は気づかず
「お前のこと好きなんだってばよ」
と相手に後ろから抱きしめられて、そのときはじめて両想いに気づく。



そういう漫画を見ると私はいつも、「そんな状態になるまえに気づくだろ」
と冷静に思うのです。。


私が少女マンガがあまり好きでないのは
あの世界では「男性」という性別が徹底的に女の快楽のために改ざんをされており
その夢想ぶりは"男性"という記号をかろうじて維持された別の生物にさえなっているからです。

好きな女の子がいたら、その人を喜ばすために
熟れて垂れ下がっている葡萄をもぎ取って
「おじょうさんにあげますよ」と甘い声で渡してくれるような男性は
この世には存在しません。


*

本題に入るとしましょう。

私はよく男の子にからかわれたり、悪口を言われたりすることが多かったです。

そういうときに本気で悩んで
『あの人いやだなぁ・・・。』『嫌いならば話しかけずに無視すればいいのに』
と思っていました。

中二の頃、私と友達が会話をしているのに
わざわざ割って入ってきて私の悪口を言う小憎たらしい男の子がいたけれど
さすがに我慢ならず、めったに切れない私も一度怒りました。


でも今も昔もうすうす分かるものですね。
『この人私のことが好きでちょっかいを出しているんだ』
というのは。

こういうこと言えば
「それって勘違いじゃない?」と言われたりするし、
たぶん私もそう言うと思う。

まして、私の性別もこんなんだしさ、
相手が堂々と「好き」と言えない気持ちもわかる。


だからこそ、
‘この人がこんなに私の悪口を言うのは好意からだろうか、生粋の悪意からだろうか’
とよくよく吟味することは何度もあった。

それに好きといっても
‘世界中の女性で一番好き’というようなものでなくて、
普通に‘好きか嫌いかでいえば好き’というような、もっとしどけない感じですよ。

そのうえで出た結論が
「やっぱり男の子がからかってる女の子は、たいてい好きだから」
でした。


*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○


なぜ、からかうのか。

なぜ男の子は好きな女の子をからかうのか。
甘いセリフよりも憎まれ口が女の心を引くとおもっているのか。

好きな子にツンツンしてどうする?
「抱いてください」と頼むまで待つつもりか!!


頭を悩ませた私は答えをもとめて、
当時マイブームだった、いくつもの専門書をかじった。

すると、ものすごくまじめで良質な心理学の本曰く、
好きな人を前にしたときその好意を隠してわざといじわるなことをするのは男性の特徴だ
というような理由が書いてあり、 それを見て以来私はその心理をあるていど納得しました。


*

よく小学校の男の子が好きな女の子に意地悪をするけれど、
ああ言うのはいつになったらやめるのでしょうか?
(まさか小学生だけの特権じゃないよね。
だとしたら世の中にはスーツを着た小学生がたくさんいることになりますよね)

中学?高校?

私はその答えを日々模索していました。

ぶっちゃけそういうアプローチは迷惑でほとほとこちらは疲れていたので、
いくつになったら好きな子につんつんするような子供ではなく
ストレートにスマートに告白できるか、その年代の境目を探していました。

『まぎらわしい好意のかけかたなど要らん』


*

いつだったか、私が割烹・お座敷のバイトをしていたとき、
同窓会だったか、旅行団体だったか、おおきな部屋で宴会をしているお客様がいました。

男は15人くらい、女は5人くらいで
歳の瀬はほとんどが40歳ほどでした。

宴もたけなわ、お酒がまわってそれぞれみんなで大きな声で楽しそうに話をしており
部屋の端ではまばらなグループが男3人と女1人で楽しそうになにやら話しています。
私はお仕事だったので、そんなよっぱらいの中をかきわけテーブルのお皿を片付けていたところ。

その傍らではデブのおっさんが酒が入ってリミットオフ気味になっているのか、
隣にいる年相応だけどかわいい、伊藤まい子みたいな女の人をつかまえて、
「お前腹が出ているなぁ。プニプニ」
とからかいながらそのおなかを触りだしたのですね。


私はこのとき、長い間解けなかった問題が解けたような衝撃を覚えました。
畢竟、男の「好きな女の子に意地悪」は何年たっても引き時をしらない。

彼らは好きな女の子にいじわるをしては先生におこられる小学生時代から何も変わらない。
まるで暗く冷たい深海に身をひそめ何万年と生きて、その姿をほとんど変えなかったシーラカンスのように。


一瞬お皿を下げる手が止まってしまった私に聞こえた
「わー。やめろ。メタボがばれる!!」
と女の人の反応がまたかわいいところが
『こういうリアクションが世にいる"好きな女の子に意地悪男"を助長させるな』とも思いました。


私はバイト中のため、使い終わったお皿をいっぱいに乗せたお盆を持ってお座敷から奥のキッチンへ向かいます。
和装をしたこの重労働では頭はいりません。要るのは体力と根気だけです。

和装の裾で動きにくい足を右、左と上手にうごかしながら手の上に重いお盆を抱え、
私の脳はすでにブドウ糖が不足し始めてます。

そんな私の脳では、あのかわいい女性が"いくつになっても小学生"にからかわらている時に、
そのわき目で、ひとり黙ってお酒を飲むメガネの女性の姿が焼き付いていました。
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血液型・・・A型
住み・・・西日本

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